欲しい書籍をネットで見つけよう!

書籍の担当になって。

私が高校を卒業して最初に就職したのは、地元の大型書店でした。市内に店舗数が複数あり私は新しくできたショッピングモールの中の書店の採用でした。新しい店舗ではみんな一からスタートで、新人もベテランも横並びで出発するような意識が漠然とありました。ですから接客や販売マニュアルの研修を受けてすでに心は書店の店員でした。何の不安も持っていませんでした。働くことの厳しさを知らなかったのですね。研修後の配置で私は「書籍・専門書担当」でした。

その後「書籍・専門書担当」は苦労の連続でした。今のようにパソコンで出版物を検索する時代ではありません。書籍の中には一般書籍、専門書、学校書籍、家庭書籍と別れていて専門書は一番知識と記憶力が必要でした。専門書籍担当のベテランの方は出版社、著者、タイトルが化学も土木も医学も系列別に頭の中に入っていて、新しく出た物も、これから出る物もさっさと頭の中の棚に収まっていく様です。店の棚の在庫管理までが頭の中にありました。私の場合はお客様に何かを聞かれる度に必死でぶ厚い手引きをめくり棚に走りまた手引きを引くのでした。お客様が専門用語を並べて何を言っているのかチンプンカンプンで目が点になった時はすかさず先輩が助け舟を出してくれました。社会人一年生の呑気な甘えは一日目で吹っ飛びました。それでも何とか関連書籍の出版社を覚え、少しずつ聞かれた出版物を応えられるようになった頃パソコンが導入されたのです。その後お客様自身が検索と注文をされるようになりました。毎日生きた心地がしなかったあの頃が今でも思い出されます。

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