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映像文化にはない書籍固有の魅力

書籍の歴史は古く、その起源は3千年以上昔にさかのぼることができます。そして現在に至るまでさまざまな形でそこに書き記したものが残されています。その数は膨大で我々はそれを読むことで過去に起こった出来事を知ることができるのです。しかし、その価値は単に記録という面だけにとどまりません。そこには事実だけではなく虚構も書き記すことができるのです。例えば、「桃太郎は鬼を退治するために鬼が島に向かいました」と書いた文書があったとします。これは事実ではありません。しかし、それを読んだ人の頭には桃太郎や鬼といったイメージが浮かび上がり、そこにひとつの世界を形成させていきます。文字の羅列が人々の頭の中に実際にはないイメージの世界を作り上げたのです。あるいは書籍そのもの中にひとつの世界が詰まっていると言いかえることも可能です。

ひとつひとつの本には違う世界が詰まっており、それを手にとって紐解いていく。それが書籍の最大の魅力だと言えます。現代では映像文化が全盛で本屋はすっかり斜陽産業となりました。しかし、そこには映像では代替えできない固有の価値があります。それが文字の存在です。直接的な映像ではなく、文字という記号を頭の中で再構成してイメージに変えていく。その過程で生まれる想像力の豊かさに我々はもっと意味を見出すべきではないでしょうか。